『図解「地形」と「戦術」で見る日本の城』はコンパクトでよーくまとまってる本だった


『図解「地形」と「戦術」で見る日本の城 』(風来堂、2021年)を読みまして

この本はスゴイですよ〜‼️
めちゃくちゃプロが書いてるんだと思いますが、文章力がすばらしいんですよ。概要の簡潔な文、まとめ方、取り上げられているのは中世の山城が多いので地味な文章になりがちですが、そこにワクワクするような言葉の使い方。これは行ってみたいと思っちゃう 私も文字数が多くない記事を書くのですが、これが一番難しい。400文字や500文字では全てを語れないし、上辺だけの言葉になっちゃう。重要なキーワードを発掘して、流れるように繋げるテクニック。これは書き手の勉強になりました。

1つの城あたりに、紹介文とポイントを書き込んだ鳥瞰図のセット。城好きさんはもちろんご存知、余湖さんのHPから「余湖図」を引用して書かれています。ただタイトルにあるような地形や戦術はそんなに深く書かれていない。城の遺構は取り上げられているんだけど、もっと台地や谷地系とか、川の位置、周りの城の位置など広域で書いてあるのかと思っていました! 戦術に関してはあまり見られなかったような・・・。コンパクトで持ち運びに適している分、スペースに限界があったのかなという印象です。

お、執筆陣を拝見したら知ってるお方が一人
わかりやすくて、いつも記事読んでおります勉強になります!

取り上げられている城は、実戦があったような城や城マニアなら一度は行きたいと思うラインナップばかりなので、手元に1冊おいておくといいと思います。しかも920円(税別)はありがたいですね。

Author: inamotokaori
お城マニア&観光ライター

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