【レポ】リアルぽちっと滝山城、開催！

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2019年1月中旬〜下旬、滝山城歩きイベントを行い、トータル50人を超える方にご参加いただきました！ その模様をお届けします〜

ぽちっと東国の城！略して「ぽち城」

このイベントは、アプリ「ぽちっと東国の城」（360円）、「ぽちっと深大寺城」（無料）から派生したイベントです このアプリは、西股総生先生が監修をし、香川元太郎先生が描いた城の復元イラストを、わかりやすい400の解説ポイントを添えて楽しんでもらうもの。城は14城、入っています
▶︎はい、これです　【公式HP】

アプリ監修の西股先生を講師に迎え、これまで、アプリに登場する深大寺城、腰越城（＋中城）、杉山城とやってきましたが、滝山城は実はアプリにございません（笑）幹事のわたくしのわがままで。杉山城と滝山城を比較してみたかったのです

「＃ぽち城」イベントの模様は、左のハッシュタグで検索してみてくださいね。

お勉強会からスタート★

室内の机は、こだわりの並べ方！ 受付は小さな枡形虎口で、勉強会は大きな枡形虎口で配置

10:00集合。この日のスタートは室内です。あったかい〜あったかい〜
外でお話すると寒いので、お部屋をとって室内勉強会からスタートしました。内容は、西股先生による「土の城初心者向け講座・わかりやすい滝山城の歴史」と「土の城カメラ講座」の２本だて

これが大好評で、「面白かった」というご意見をいただきました
カメラの絞り値とか、藪を避ける方法とか、土の城を撮る極意を学びました。西股先生は研究者でもありますが、ライターでもあるので写真撮影もプロです。余談ですが、私が西股先生に弟子入りして最初に教わったことは、「山城は遠景写真を撮ろう」でした。確かに『歴史群像』では遠景写真が必ずでてきますね。

土の城は茶色や緑の写真ばかりですが…（笑）看板を撮って、どこを撮影したのか記録しておくことも大事とおっしゃっていましたよ

オプション：滝山城も歩いてみよう

実は、メインは勉強会なので、お城歩きはオプションでした（笑）どちらにしろ、6時間みなさんとみっちり滝山城に浸かったわけですね 少し、２日間の思い出をたどってみましょう！

小宮曲輪の横堀を確認中！現在はロープが貼られ、立ち入り禁止になっています。
デカい、とにかくデカい。

滝山城は、大きな枡形と小さな枡形を組み合わせた城。土塁の上から枡形の中を見た写真ですが、人がいるのがわかりますか？
この枡形の外側には二重の馬出しと巨大な空堀。また、この枡形の背には小さな枡形があります。

本丸の枡形虎口です。ここは発掘調査が行われており、看板にはその時の写真が載っています。隅（道の端）には排水施設も設けられていたようです。西股先生によると、本丸には氏照が生活しており、暮らしていた建物から落ちる雨水を流していたのではないかということです。

それにしても、この枡形こえ〜

この、ぽちっとイベントは、体験型をモットーにしておりまして…

「馬出し」って言葉で伝えてもわかりにくいから、おもちゃの弓矢やカラーボールを使って実戦してみました！！ 動画も流したいが……編集する時間がないから見せられないのがもったいないところ。

※もちろん遺構を傷つけない、おもちゃは持って帰ります。

カラーボール、弓矢、刀に加えて、今回は紐も登場です

滝山城は城址公園となっていますから、人が歩きやすいように道が改修されています。湾曲に改修されているために元々の導線がわかりにくいんですよね。西股先生は常々「頭のなかで今見えるものを消して、しっかり城を見てごらん」っておっしゃるのですが、やっぱり難しい……なので、紐を使って当時のラインを可視化したわけです。

滝山城、カクカク折れ折れだったんだな〜やっぱり北条さんの城だ！と、よくわかりました

1/27の回に限っては、滝山の会（NPO法人 滝山城跡群･自然と歴史を守る会）のみなさんが草刈りをしてくださった大馬出の空堀を見ることができました。本当に見事でした。スゴすぎてキャハキャハはしゃぎました

滝山の会さんのHPを読むと、ここも私有地だということがわかります。滝山城は、私有地の場所が多く、マナーを守って散策していきたいと強く強く感じています。

ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました＾＾

２日間、怪我もなく無事にお開きできたのは、みなさまのご協力のおかげです。とくに、アイテム解説は参加者のみなさんにご協力いただかないとできません！

本当にありがとうございました

気まぐれ開催になりそうですが……また、どこかの城でイベントができるますことを。（アラシックのいなもとは、2020年12月31日まで嵐に集中します）

※参加者のみなさんにはモザイク加工しております